◆サル山
直径25mの円形放飼場には、堀や擬木、池、洞窟などが造られ、野生のニホンザルが飼育されている。中央部の岩山は、福井の景勝地・東尋坊を模したものだ。毎年、子ザルが生まれ、母性愛豊かな母親ザルが子育てをするようすも見られる。いたずら好きの子ザルを見るのが楽しみという来場者も多い。

◆世界のクマ館
文字どおり、世界中のクマ(8種類)を一堂に展示した施設。放飼場と檻を組み合わせ、母クマが安心して出産できる屋内の産室もある。プールで遊ぶのが大好きな若いホッキョクグマのペアが、いちばんの人気者。歩く後ろ姿が、ズボンをずり下げた今風の若者の格好に似てユーモラスなヒマラヤグマのペアは、1975年入園の大変長寿なクマだ。

◆タスマニア館
タスマニア州観光協会と北海道観光連盟の姉妹提携を記念して、1989年に建設。タスマニアデビル、ウォンバット、フクロモモンガなど、11種類の動物が飼育されている。タスマニア館で人気の高いフクロギツネは、名前のとおりおなかに袋を持った夜行性動物だが、照明の調節によって昼と夜を逆転して生活させている。キツネに似ているがクスクス科に属している。

◆海獣舎
4つの大型プールがあり、北海道に生息するトド、ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシを飼育・展示。厳寒期もプールの氷が凍結しないように工夫され、冬季でも遊泳する姿が観察できる。斑点模様が特徴的なゴマフアザラシは、オス4頭にメス2頭。泳いでいるときはもちろん、お食事タイムもぜひ見学してみよう。

◆熱帯動物館
屋外展示場と寝室を兼ねた屋内展示場があり、常に室温は15度を維持。積雪厳寒地・札幌で、冬の間も開園可能にした動物舎で、ライオンやインドゾウ、キリン、カバなどの熱帯系の動物たちが暮らしている。マレーバクやユキヒョウなどの希少性の高い動物もたくさんいる。

◆エゾシカ・トナカイ舎
円山川に隣接した場所の屋外放飼場。南西斜面を利用し、より自然に近い形でエゾシカとトナカイが飼育されている。トナカイは、2000年生まれの子どもたちを含めて、全部で13頭。エゾシカと違って、オスもメスも角があるのが特徴。3〜4月になると、角が抜け落ち、再び新しい角が生えてくる。

◆こども動物園
1965年に豆汽車の軌道敷地を利用して、ヤギやモルモットなどを飼育したのが始まり。1991年に拡張され、現在は総合動物館、小動物館、鶏舎の3つの動物舎があり、50種類以上の生き物が飼育されている。リスザルやモルモットなど、放し飼いの動物たちに触って遊べる、子どもたちに大人気の施設。動物たちは人間に慣れているから、安心して遊ばせることができる。


◆動物科学館
こども動物園の隣にある動物科学館では、ジオラマや映像機器を使った展示により、野生動物の生き方や暮らし方、動物と人間とのつながり、自然環境保護の大切さなどがよくわかる。ゾウと力比べしたり、絵合わせゲームを楽しんだりするコーナーもある。クマとシカの剥製も展示されているから、記念写 真を撮ってみよう。

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