◆アフリカ園(ゾウ、キリン)
アフリカ園は、熱帯気候の地・アフリカに生息する10種類の動物たちが飼育されるゾーン。ゾウの放飼場は、池やアリ塚など、大きな体のアフリカゾウが暮らしやすいように配慮されている。ゾウたちが気持ちよさそうに過ごすようすをパオパブの樹の小窓や高台など、いろいろな角度から観察してみよう。週に一度(1日2回)、ゾウ舎の前で係員の解説も行われている。複数種の草食動物たちが飼育されているサバンナ放飼場では、アミメキリンやグレーピーシマウマ、シロオリクッスのほか、ダチョウやペリカンも共同生活中。木の葉を食べるキリンの長い舌も間近で観察することができる。すぐ近くの休憩所のテラスからも、サバンナのようすがよく見える。

◆アジア園(マレーグマ)
アジア園は、園内で最も広いゾーン。アムールトラやニホンカモシカ、レッサーパンダなど、日本やアジア大陸に生息する34種類の動物を飼育。マレーバクやユキヒョウなど、希少動物の繁殖にも力を入れている。ちょこまか動いたり群れで生活したり……。動物のタイプによって、暮らし方や子育ての方法が違うのもよくわかる。2000年7月に生まれたマレーグマの赤ちゃんは、ママの愛情をたっぷり受けてすくすくと成長中。動物の育児風景もじっくり見てみよう。

◆オーストラリア園
ニューサウスコアラが暮らすオーストラリア園は、園内随一の人気。1日のうち約20時間はユーカリの木の上で休んだり眠ったりしているというコアラの、動いているようすを見るなら、午後2時ごろに訪れよう。さすがに食事時間になると、目もパッチリ開いているという。のんびり屋のコアラを見ていると、観察しているほうものんびりできそう。

◆チンパンジー
2000年春に新しくなった舎で暮らす17頭のチンパンジー。道具を上手に使いながら、群れで生活する姿は人間そっくりで、思わず笑ってしまうほどだ。知能の高さで知られるチンパンジーの学習能力を実証するため、放飼場に自動販売機を設置。コインを投入してジュースを購入するかどうかの訓練を重ねた結果 、チコ(メス・6歳)がこれに成功。今後も訓練を続ける予定だから、運がよければそのようすを見ることができるかも……。

◆熱帯動物館
昆虫のすむ自然を再現した大温室がある昆虫生態園は、まさに昆虫のための理想的環境。1年を通 してたくさんのチョウが飛びかい、植物の中での生態が観察できる。昆虫園本館の2階では実験を通 して昆虫を学ぶこともできる。なお、1階には夜行性の動物が飼育されている。
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